フラット35(50)以外の住宅ローンは原則、団体信用生命保険(以下、団信という)に加入できないと
住宅ローンは借りられない。
というのは一般的な話ですし実際に住宅ローンは借りられない。
ただあくまで原則という事なので例外もある。
今回はその例外をお話ししていきたいと思います。
まずは団信の役割
団信の役割は、もうご存知ですよね。
住宅ローンを借りる際に付保されている生命保険で
申込者が死亡または高度障害になった場合に住宅ローンが0円になるという保険です。
これがあるから金融機関は住宅ローンを安心して貸せる材料の1つになっています。
金融機関としても借りた本人が死亡してしまって返済が困難になり住宅ローンを回収できなくなって
しまう方が困ります。
なので団信の加入は原則必須なのです。
しかし持病がある人は団信の加入が任意であるフラット35(50)でしか家づくりを
行う事ができないということになっちゃいますよね。
そうなるとフラット35(50)の金利は全期間固定になり金利も1%後半(2023.6月現在)になる。
1%後半になると変動金利と比べると支払い総額は1000万円を超えることもある。
変動金利だと5000万円借りて支払い総額は5450万円なのに
全期間固定金利だと5000万借りて支払い総額は6700万円!
利息が1300万円も増えてまで家づくりを進めるのか否か…
という問題も出てきますね。
団信に加入ができない=フラットしか選択肢がない!
というのが一般的な考え方ですが、実はそんなことはない。
団信不加入で借り入れ
団信に加入できないと原則住宅ローンは借りられないと言ってきましたが
実はそんな事はない!
団信に不加入で住宅ローンを借りれる方法が2つある。
その1つがこの団信不加入で住宅ローンを借りる方法です。
これはシンプルです。
団信加入できないけど住宅ローン貸して!
というシンプルな話です。
とは言え銀行も「ハイそうですか」と簡単には言わない。
そこで必要なのが団信に加入できない状況でも金融機関が住宅ローンを貸しても問題ない!
と判断できる材料です。
- 潤沢な資産
- 高属性(収入、勤務先、職種)
- 高額な自己資金
結局は金融機関が住宅ローンを貸しても問題ないと判断できれば団信不加入でも住宅ローンを借りる事ができる。
過去に1件だけ、都市銀行で団信不加入で住宅ローンを借り入れする
事ができた。
上記の2と3で都市銀行もリスクは少ないと判断した可能性が高い
団信の代わりを提供
そしてもう1つの方法は団信の代わりを提供するという事です。
この方法で過去に7件ほど住宅ローンを通した経験がある。
団信に変わるもの、それは
生命保険です。
これは団信ではなく、すでに加入済みの生命保険という事です。
例えば、住宅ローンの返済額が12万円/月だとすると
それと同等額の生命保険に加入しているのかがポイントです。
万が一、住宅ローンを借りた本人が死亡した場合に残された家族に毎月12万円程度
もしくは住宅ローンの残債額程度の生命保険金が一括で支払われる生命保険に加入している。
これが団信に代ものです。
生命保険なので後で解約されてしまうリスクはありますので金融機関によっては生命保険に
質権設定をする金融機関も過去にはありましたが、最近は質権設定は行わないことが
多いです。
まとめ
団信の加入が原則必要な住宅ローンですが
今回ご紹介した方法により原則必要な団信が非加入でも住宅ローンが借りられる可能性が
あります。
ぜひ覚えておいてください。